孵卵設備です。最新の機種を導入し、オールインオールアウト型機種になりました。雛の発生後、洗浄消毒がしやすくなっているので、衛生管理が行き届いております。
小規模な孵卵場では、高価でなかなか導入が難しい種卵の高温殺菌装置を所有しています。孵卵機で孵化する卵はすべて殺菌済みとなります。鳥インフルエンザが毎年話題に上ります。実際は卵の中にはウイルスは入らないため卵殻表面のウイルスを死滅させることが重要です。そのため130度の高温消毒液で3分間消毒する弊社の技術で孵卵機内への菌やウイルスの持ち込みを未然に防ぎます。 孵卵場経験3年経過の従業員には「高度孵卵技術者研修」などを受講させ孵卵技術の向上を図ったり、国際部門を設けて、海外技術文献より最新マニュアルを編成し、新しい技術の向上に日夜励んで安心をお届けしています。
圧力を150気圧の高圧に上げることができると同時に150度まで高温にすることが可能です。高圧で汚れをそぎ落とし、高温でウイルスや細菌を殺す効果も発揮します。また冷水では落ちにくい脂汚れも溶かして落としますので徹底した洗浄に有効です。
当社は鴨関係の孵化場では国内最大級の規模であり、そのメリットを十分に生かしバックアップ設備の充実(予備孵卵機を複数台準備しております。)、故障対応のため宿直態勢を敷いています。(孵化は24時間正確な温度管理が必要であり、また農場は機器の故障、外敵に侵入など想定されるため夜間の宿直制をしいている) 実際3月11日金曜日の震災時には電気の供給の停止、物流網が遮断されてしまったが、翌週月曜日からの雛の供給に成功し、生産農家への影響を最小限に食い止めることができました。
当社では親鳥の1羽1羽に丁寧にワクチン接種を行っています。ワクチン接種とは、伝染病のウイルスなどを不活化(無害化)したものを鴨に接種することにより病気の予防をする方法です。ワクチンにより一度その病気にかかったような状態を人工的に起こすことで鴨に免疫を付与します。したがって、病気の防御は鴨の免疫により行いますので通常の薬剤による対症療法とは違います。免疫で予防することにより、薬剤による治療の必要性を減らす効果があるわけです。結果として薬剤使用量も減らせますし、無用な抗生物質使用も無くせます。科学的な見地により薬剤使用量を減らしていきます。
ダック舎は各ロットの飼育が終了するたびに洗浄消毒をします。